2014年5月7日水曜日

Plat Home Nineと小原さんの思い出。

昨日は、Plat Home Nineというバンドのギタリスト小原太郎氏が、バンドを脱退するラスト・ライブだった。

全員口下手というPlat Home Nineらしく、そのへんのいきさつや感慨にほとんど触れることもなかった。
また、オーディエンスも「やめないでー」も無く「ふざけんなー」も無く、ベテランの今更ながらの決断を静かに受け止め、これで最後となる音を記憶に留めようと一生懸命聴いていた。

そう、まさに今更。
34歳というバンドマンとしてはベテランの年齢にあるギタリストが、7年連れ添ったバンドを、やむにやまれぬ理由があるわけでも無く今更やめるのだ。
それは簡単な決断ではない。

だから、みんな静かに受け止めたのだ。

そして、口下手な小原さんの奥歯にものがつまったようなスピーチに、オーディエンスからは笑いの声が溢れた。
それは良い光景だったし、しんみりするはずの場面であれだけ笑いをとる(笑わせようとしてないのに)小原さんは、天才的だ。


ところで。
ご存知の方も多いかと思いますが、ぼくも元Plat Home Nineのメンバー。
さらにこの日はPlat Home Nineの前身バンド・モノクロビジョンのメンバー久米田も客として来ていたし、モノクロビジョン時代からの付き合いであるYour Last Chicken(当時はsomatoneというバンドだった。ぼくはそっちのメンバーでもあった)も出演していた。

あ、ややこしいですか。ややこしいですね。整理します。

モノクロビジョン(榎本・久米田・赤尾・中島)
→Plat Home Nine1期(榎本・赤尾・中島)
→Plat Home Nine2期(榎本・中島)
→Plat Home Nine3期(榎本・中島・小原)
→Plat Home Nine4期(榎本・中島・小原・何人かのベーシストが入れ替わり)
→Plat Home Nine5期(榎本・中島・小原・外山)

somatone1期(日南・千勝・土屋・マコトさん) ?
→somatone2期(日南・千勝・マコトさん・名前忘れちゃったベースの女の子)
→somatone3期(日南・千勝・二瓶・赤尾)
→日南ソロ、千勝ソロ
→Your Last Chicken(千勝・日南・工藤)

あ、余計ややこしくなりましたね。

いやまぁ何が言いたいかというと、きのうは同窓会っぽい感じになったし、なんかみんな(特に中島)、いろいろな感慨があったみたい。

そこでぼくも昔のことを思い出してみた。
Plat Home Nine初期は、モノクロビジョン時代の作風とは違うものを目指しながらも、どうしていいか分からない、という状態にメンバー全員が落ちていて、それはそれは猛烈なストレスだった。
で、ぼくはすぐに音をあげて、Plat Home Nineを脱退したというわけ。
掛け持ちしていたsomatoneも解散してしまったし、ベースという楽器はもうやめて、ピアニカに専念することにした。

みんな苦しんでる中から一抜けしたわけだし、表立ってケンカしたわけじゃないけど、ケンカ別れみたいなものだったので、しばらくは距離を置いていたわけだけども、小原さんが加入してからPlat Home Nineのことが大好きになった。

モノクロビジョンは、ギター2本とも似たプレイスタイルだったとはいえ、いちおう2本ギターがいたし、歌ものという点で非常にキャッチーだった。
それがPlat Home Nine初期は、歌ものであるべきか否かについても決めかねていたし、ギター1本の3ピースになってしまったので、曲作りの幅も大きく制限されることになった。
ところが、小原さんが入ってまたギターが2本になり、彼の、ときにブルージーでときにキャッチーなギターは、Plat Home Nineの音を大きく変えた。
だから、Plat Home Nineはある意味小原さんのバンドだし、小原さんが入ってから始まったバンドのようなものだ。
ぼくがいた頃は始まってさえいなかった。

その小原さんが抜けるわけだから、「Plat Home Nineは一旦終わる」という榎本の弁は正しい。
しかしまた新しいPlat Home Nineが始まるだろうから、誰も心配していないと思う。

ぼくと小原さん